おおたの町工場でSDGsを学ぶツアー

町工場からSDGsを見つけよう!

SDGsの視点からおおたの町工場について学ぶツアーです。

ツアー概要

ツアータイトルおおたの町工場でSDGsを学ぶツアー
日時2021年11月27日(土)
a:10時~12時30分〈中学校教員限定〉
b:14時~16時30分〈中学生限定〉
参加工場・拠点名株式会社伊和起ゲージ、栄商金属株式会社、冨士ダイス株式会社
工和会館、天祖神社
料金モニターツアーのため0円
定員各回10人
申し込み方法申し込みは終了しました
受付・解散場所受付:武蔵新田駅(東急多摩川線)
解散:下丸子駅(東急多摩川線)
注意事項新型コロナ感染拡大対策へのご協力をお願いします。
参加は過去2週間に風邪の症状がない方に限らせていただきます。
新型コロナウイルス接触確認アプリ(COCOA)を日常的に持ち歩くスマートフォンへのインストールをお願いします。
ツアー当日、体調がすぐれない方は参加をお控えください。
当日の朝、検温していただき受付時に体温と体調について確認させていただきます。
受付時に手指の消毒・ツアー参加時にマスクの着用をお願いします。
ツアー参加後、新型コロナウイルス感染症の診断を受けた場合は速やかに事務局にご連絡ください。

モニターツアーの為、撮影・アンケートへのご協力をお願いします。
ツアー終了後、SNS等での使用を許可いただける方のみご参加いただけます。
代表者お一人様につき、1ツアー(計2名分)のお申込みが可能です。
重複したお申込みは無効とさせていただきます。

タビマエ

歴史のあるおおたの町工場で見つけるSDGs

おおたのまちは元々水田地帯だった場所から、大正時代からの区画整理により数多くの工場や住宅が建設され、現在に至ります。
そんな人々の暮らしと町工場の生産活動が両立した住工共生のおおたのまちは、SDGsの考え方が存在しているからこそ成立しているのです。タビマエコンテンツを通して、おおたの町工場が取り組むSDGsの目標に関連した取り組みについて学び、大田の町工場の理解を深めていきます。

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おおたの町工場の歴史

工場が集まるまちになった歴史

町工場が集まる住宅地と聞いてどんなイメージを持ちますか?騒音や匂いなどが気になるイメージがあるかもしれません。ですが、ここ武蔵新田・下丸子エリア(新田丸)では工場と住宅が一体となり、発展してきました。そんな新田丸の工場の歴史をご紹介します。
多摩川沿いにあるこの地域は、もともと水田や畑が広がる地域でした。大正12年(1923年)に東急目蒲線が開通し、翌年には下丸子駅ができます。その後、昭和2年(1927年)に耕地整理組合が設立され、工場誘致を目的として区画整理が行われました。今でもまっすぐで整然とした道が特徴です。これをきっかけに工場や住宅が次々と建ち、白洋舎をはじめとする大企業が進出しました。戦時中は、これらが軍需工場に指定され、関連する中小企業もまちに入ってきました。
高度経済成長を経てものづくりのまちとして大いに発展しますが、平成になると、バブル経済崩壊やリーマンショックなどの経済不況、あるいは製造業の構造転換などにより、廃業に追い込まれる町工場が多くなりました。町工場の跡地には、マンションや戸建て住宅が建つようになっています。

住工が混在するまちで見つけるSDGs

町工場の数は減っているとはいえ、新田丸のまちは現在でも、大小様々な企業や工場、住宅が混在する地域です。まちを歩いていると、一見普通の住宅に見える建物でもよく見るとクレーンが付いているなど、まさに住居と工場が一体となっている様子を見ることができます。さらに、誰にも真似できない高い企画力や技術を持つ町工場も多く存在します。
このような大田の町工場は、従来より周囲の住環境に配慮して操業してきました。まちなかでは、工場の音や匂いに関する看板を出して理解を求める工場も見られます。住宅とは相容れないイメージを持つ人も少なくないであろう町工場ですが、おおたの町工場では人々の暮らしと産業がうまく共生し、持続可能な発展をしていくヒントが得られることでしょう。

見学工場の紹介

株式会社伊和起ゲージ

①会社について

「より速く」「より精密に」を合言葉に「よりよい製品」を造ることを心掛けてきた町工場です。元はゲージ※1のみを製造していましたが、治工具※2や試作品などの精密加工品も製造するようになり、現在では精密ねじ送り※3やボールねじ※4も生産しています。
ボールねじの加工には経験と高額な機械が必要で、加工を行う技術のある会社は全国で10社ほどしかなく、大田区では伊和起ゲージさんのみです。このボールねじの技術を強みとして、不況を乗り越えてきた町工場です。

※1 測定器類の精度点検や機械部品工具などの検査に使用する”長さ”の基準器のこと。
※2 加工や組立の際に部品や工具の作業位置を指示・誘導するために用いる器具のこと。
※3 回転運動を直線運動に換えて部品の位置を移動させる目的に用いられるねじのこと。
※4 ねじ軸とナット間でボールが転がり運動をすることで高い効率を得る送りねじのこと。

②SDGsについて

普段の働く様子から持続可能な社会の実現に向けたヒントが見られます。
伊和起ゲージで働く人の中にはインターンシップによる学生や外国籍の社員もいます。これは国籍に関わらず、やる気のある人には誰にでも働く場所を提供しているためです。また、優れた加工技術を持っている町工場なので、誇りと働き甲斐を持つことができます。このことから、モノづくりの技術を身につけたい人が、働き甲斐を持って働ける町工場と言えます。

栄商金属株式会社

①会社について

三次元測定が得意な会社で、金属や樹脂の加工に加えて、製品の検査や材料分析のみならず機器開発サポートやモノづくり相談、製品から図面を起こし再度製品を作るリバースエンジニアリングまで幅広く行っています。
また、長年の町工場同士のネットワークから、大田区の町工場と大手メーカーをつなぐコンサルタントやコーディネーターとしての役割も果たしています。製品を横に流すだけの商社ではなく、自らの加工技術と蓄積されたモノづくりの知識を活かし、モノづくりのトータルコーディネートを行う町工場です。

②SDGsについて

SDGsの目標達成のための取り組みを行う人や企業を技術的側面から支援しています。
依頼者のアイデアを形にすることができる町工場なので、海洋汚染で昨今問題になっているマイクロプラスチック関連研究の手助けを行っています。流域拡散や浮遊沈殿のシミュレーションに使用されるマイクロプラスチック基準模型製作を行っています。このマイクロプラスチック基準模型は、比重のちがう様々な素材を選定し製作されています。モノづくりの高い見地と幅広いトータルコーディネート能力を活かしてSDGsの目標達成に対し支援しています。

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タビナカ

町工場からSDGsを見つけに行こう!

工場見学や職人さんとの対話からSDGsと町工場の関係性について学ぶツアーを行います。
今回のツアーは、1日に2回分けて実施します。
前半(10:00〜12:30)は中学校教員、後半(14:00〜16:30)は中学生向けです。
また、ツアーの最後にはワークシートを使ったワークショップを行い、ツアー参加者間で意見を交換しSDGsと町工場についての知識を深めます。

関連地図

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SDGsワークシート

ツアーの中で見つけたSDGsに関する取り組みや関連するキーワードをメモして、ツアーの最後にあるワークショップや帰宅してからの学習につなげます。

SDGsワークシート

おおたの町工場のSDGs紹介冊子

おおたの町工場で行われているSDGsに関する取り組みを紹介します。

おおたの町工場のSDGs紹介冊子

参加工場・拠点

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タビアト

身近なSDGsを探してみよう!

自分の住む地域に帰ってから、SDGsの目標達成に向けた自分の出来ることや、身近で見つけた事例についてワークシートに記入することでSDGsについて学びます。

 

持ち帰りワークシート

関連インタビュー

SDGsを通して“工場見学と学びの融合”を目指す
【おおたの町工場でSDGsを学ぶツアー・鈴木 陸哉さん、林 睦さん、園木 優美子さん(東京都立大学)】

教育現場でも注目を集めるSDGsを通して、11年目を迎えたおおたオープンファクトリーの新境地を切り開く「おおたの町工場でSDGsを学ぶツアー」。企画者の思いと意気込みを伺いました。

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