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  • 2024.12.9
  • グルメスポット

洗足池で紅葉を撮影! 映え写真大会&カフェ巡りの日帰り女子旅

以前、ソロ活で初めて訪れた洗足池。秋が深まった今、木々が美しく紅葉しているはずと思い、再び足を運んでみることにしました。

参考:「洗足池をぐるっとお散歩! 気ままなソロ活やってみた」(初夏の洗足池です)

今回は写真好きの女友達を誘って、日帰り女子旅! 撮影した写真をそれぞれお気に入り度でランキングにしてみるという新しい楽しみ方も企画! どんな絶景が撮れるのか、初夏に訪れたときに見つけたフォトスポットのことも思い出しながらワクワクして出かけました。

まずは洗足池周辺を散策して紅葉具合をチェック

東急池上線「洗足池」駅で下車。改札を出て道を渡ると、すぐ目の前に広がるのが洗足池です。池を囲むように整備された遊歩道を歩きながら、まずは紅葉の具合をチェックしてみました。
少し進むと、さっそく赤や黄色に染まった木々が目に飛び込んできます。高さや色合いの異なる木々が連なり、歩くごとに変わる景色を見たくて、自然と早足になってしまうほど。
池の水面にはたくさんの鳥たちが集い、その姿が風景に溶け込んでいます。紅葉した木々や鳥が水面に映る様子が美しくて、うっとり。

洗足池公園は広さ約78,000㎡を誇り、豊かに茂る植物や途中にある千束八幡神社や洗足池弁財天、名馬池月像モニュメントを眺めながら一周するとちょうど1時間ほどのコースです。
駅から洗足池公園に入ってすぐのところにある「洗足池ボートハウス」内と遊歩道の途中には、無料で利用できる休憩所があり、とても便利。散策の合間に立ち寄ると、ほっと一息つける場所になっています。

「洗足池ボートハウス」のちょうど反対側にある小島「洗足池弁財天(厳島神社)」は、遠くから見ると、紅葉の中に輝く赤い鳥居と社殿がとってもフォトジェニック。

小島の中に入ると、遊歩道の賑やかな雰囲気から一転、静寂が訪れます。時折鳥の声などが聞こえてきて、とても穏やかな気持ちになれます。
東京23区内にいながら、これほどまでに自然を感じられる環境は貴重です。

鳥居をくぐって社殿に向かう道の溝に溜まったイチョウは、光に照らされてキラキラしていました。

遊歩道から少し外れた場所では、足元に目を向けると紅葉の絨毯が!黄色いイチョウの葉がたくさん積もっている場所で、大田区公式PRキャラクター「はねぴょん」を寝かせて写真を撮ってみました。黄色がリンクしていてかわいいです。

落ち葉の上をサクサクと歩いたり、地面に転がるどんぐりを探したりすると、童心に返るひとときをすごせます。
12月上旬の少し肌寒い日でしたが、天候には恵まれ、日向を歩くと心地よい気温で、紅葉写真を撮るには最適なタイミングでした。

筆者が撮った「洗足池の紅葉」ベスト3!

この日、私が楽しみにしていたのは、昨年訪れた洗足池のお気に入りスポットで、紅葉シーズンならではの景色を写真に収めること。

洗足池の紅葉写真からお気に入りベスト3をピックアップ! 昨年撮影した写真と見比べながら、季節ごとに異なる魅力を感じてみましょう。

ベスト3:紅葉が取り囲んだ洗足池


洗足池駅前の「洗足池ボートハウス」の屋上から眺めると、広さ約4万㎡の洗足池を囲む紅葉が圧巻の美しさを見せてくれます。
上からの視点で見ることで、池の水面と澄んだ青空、その間を鮮やかに彩る紅葉とのコントラストが一層引き立ちます。葉が密集してふさふさとした質感が際立ち、近くで観察するのとは違う新たな魅力を発見できました。

ベスト2:紅葉をバックにスワンボート



「洗足池ボートハウス」に並ぶスワンボート。その背景には、真っ赤に色づいた木々が並んでいます。
ボートに乗って紅葉に近づいて楽しむのもすてきですが、肌寒い季節なので、ボートには乗らずに景色を満喫するのもおすすめです。紅葉をバックにスワンボートを撮影すれば、季節感あふれる一枚が撮れるでしょう。

ベスト1:池月橋と紅葉


遊歩道を歩いていくと目の前に現れる「池月橋」。水面に浮かぶような優美な湾曲を描く橋を、斜め横から撮影してみました。
橋の手前に広がる植物や奥に続く紅葉した木々が、洗足池の自然の豊かさを際立たせています。この景色が、私のベスト1ショット!
さらに、近隣の保育園児が元気に渡る姿や、ペットを連れた方がのんびりと散歩する様子も見られ、地域の温かな日常にも癒されました。

写真好きな友人が撮った「洗足池の紅葉」ベスト3!

ここで、友人が撮ったベスト3ショットもまとめました。
普段は日常の何気ない瞬間を写真に収めるのが好きな友人ならではの視点で切り取った紅葉写真。趣味嗜好がちょっと違う私たちの撮った写真をお互いに見せ会う時間は、紅葉シーズンの新しい楽しみ方の形です。

ベスト3:池を挟んで広がる紅葉

燃えるように色づいた紅葉が池を挟むように配置された一枚。奥に見える建物が、洗足池というロケーションの特別感を引き立て、街の存在を感じさせます。まさに洗足池ならではの紅葉の美しさを映し出した写真です。

ベスト2:深く紅葉するもみじ

もみじの葉は、思ったより小さく、遠くから見るとただの赤い葉の集まりのように見えます。しかし、近づいてみると、手のひらのような特徴的な形をしています。
光に照らされてもなお深い赤色を保つもみじをアップで撮影したこの写真。質感もしっかり収まっていて、ずっと眺めていたくなるくらいきれいです。

ベスト1:浮かび上がる馬のシルエット

洗足池周辺を歩いていると見つかる「名馬池月」。浮かび上がるシルエットと、その背後で黄金に輝くイチョウの木の色合いのバランスが神々しいほど美しい一枚です。友人のお気に入りの写真ベスト1に選ばれるのも納得。

同じ景色を前にしても、これほどまでに異なる絶景を切り取ることになるとは、おもしろい発見でした。池を取り入れた紅葉写真が撮れるのは、洗足池ならではの魅力だと感じます。写真撮影しがいのあるこのロケーションでは、移動時間や移動距離を忘れるほど、夢中になってしまいました!

撮影の後は「SALON,CAFE & BAR “ToiToiToi”」でランチ!

洗足池の紅葉写真を見せあっていたら、いつの間にかお腹が空いてきました。そこで、大岡山駅方面に進み、住宅街の中にたたずむカフェ「SALON,CAFE & BAR “ToiToiToi”(サロン カフェ&バー トイトイトイ)」に立ち寄ることにしました。
ちなみに、洗足池へは大岡山駅からもアクセス可能です。

白を基調としたおしゃれな建物の1階に入ると、カランコロンと軽やかな音が店内に鳴り、アットホームな印象を受けました。大きなガラス窓から柔らかな光が差し込み、明るくポジティブな雰囲気の店内が広がります。

店名の「Toi Toi Toi」は、ドイツ語で「きっと上手くいく」という意味だそう。
もともとは近隣の大学の卒業生の活動を応援する場として始まった、このお店。現在は店長の綾目(あやめ)さんを中心に運営し、地域のコミュニティスペースとして、定期的に音楽イベントなども開催されているようです。

ランチは、パスタやフライなど6種類からメインを選べる充実した内容。私は「鰯(いわし)のフライいぶりがっこタルタル」(1,000円)をメインに、「彩りサラダと前菜3種セット」(+200円)とお店のイチオシ「フレンチコーヒー」(+200円)をプラスして注文しました。
一食で約20品目の野菜を摂取できるよう工夫されたランチは、彩り豊かなサラダが目を引きます。特に「柿のカプレーゼ」は、フルーティーな甘さと塩味が絶妙で、散策で疲れた体に染み渡る美味しさでした。

「鰯のフライいぶりがっこタルタル」は、サクサク軽やかな衣にタルタルソースをたっぷり絡めていただくと、思わず頬張りたくなる美味しさ。
ボリューム満点ですが、五穀米が添えられているので重たくなりすぎず、カフェランチらしいおしゃれな一皿です。

友人は「モッツァレラのトマトソース生パスタ」(1,000円)を注文。「生パスタのもちもち食感と、王道のトマトソースの相性が抜群だった」と、大満足の様子でした。

「Toi Toi Toi」でぜひ試してほしいのが、フレンチプレスで淹れる「フレンチコーヒー」。
ダイレクトに伝わるコーヒーの苦味や甘み、えぐみが絶妙なバランスで、一口飲むごとにじっくりと味わいたくなる一杯です。食後のリラックスタイムにぴったりでした。

友人と「“カフェ撮り”にも最適だね」と話しながら、写真撮影と美味しい食事を堪能。程よく植物が配置された癒しの空間は女子会にもぴったりですが、一人でふらっと訪れてゆっくり過ごす方も多いそうです。洗足池散策の休憩先として、ぜひ覚えておいてくださいね。

SALON,CAFE & BAR “ToiToiToi”

所在地:東京都大田区北千束3-20-8
アクセス:東急目黒線、大井町線「大岡山」駅から徒歩およそ5分
TEL:03-6425-7578
https://www.rhapsodos.jp/

「Hermit’s Cafe」でおいしいデザート

話すことが尽きない女子同士。ランチが終わって早々「デザートもいっとく?」と向かったのは、2015年にオープンした「Hermit’s Cafe(ハーミッツ カフェ)」。大岡山駅から東に歩き、北千束へ向かうと、植物が生い茂ったおしゃれなお店が見えてきます。

店内のショーケースには、イートイン・テイクアウトどちらでも楽しめる自家製ケーキが並び、どれも魅力的。地域密着型のサービスを大切にしているお店で、スイーツだけでなく、種類豊富なドリンクや食事メニューも揃っています。

「ハーミッツ」という名前には、タロットカードの「隠者」の意味が込められています。また、「ハーミットクラブ」はヤドカリを意味し、隠れ家のように、ひとりでもみんなでも自由に楽しんでほしいという思いが込められています。

店主の平川さんが好きなグリーンとブラックを基調としたインテリアが、バーのような洗練された雰囲気を醸し出す店内。クリスマス前のタイミングには、店内が可愛らしい飾り付けで彩られ、お客様を楽しませようとする心遣いが伝わってきました。
おしゃれでありながらも、あたたかく迎え入れてくれるような安心感のあるお店です。

お酒が入ったチョコレートケーキ「アレキサンダー」(540円)は、しっとりと濃厚な大人の味わいのスイーツ。子どもでも楽しめるように、お酒を抜いたバージョンも作っているそうです。
このケーキにペアリングしたのは、ホンジュラスのお豆を使用した「ホットコーヒー」(546円)。ほどよく個性的な風味を感じつつ、全体的にみずみずしく軽やかな飲み口。好みが分かれそうですが、私はとても気に入りました!

お店のロゴをイメージした「やどかりシュー」(340円)は、クロワッサン生地にふわふわのカスタードクリームがたっぷりと挟まれたキュートなスイーツ。幅広い世代に愛されそうな、優しい味わいのシュークリームです。

ビールとケーキの組み合わせも意外と相性がいいと教えてくれた平川さん。各スイーツにぴったりのドリンクペアリングも提案してくださいます。迷った時は、ぜひ相談してみてください。

Hermit’s Cafe

所在地:東京都大田区北千束2-15-14 ラ・レストワール1
アクセス:東急大井町線「北千束」駅から徒歩およそ1分
TEL:03-6421-9666
http://hermit.link/

女子旅で馬池洗(まいせん)巡りもおすすめ

女子旅で洗足池を訪れたら、紅葉の映え写真を撮ってカフェ巡りをしてと、1日を通して充実した時間をすごせました。

大田区には「馬池洗(まいせん)」と呼ばれる「馬込・池上・洗足池」を総称したエリアがあります。この地域には、歴史的な施設や文化的な名所が点在しており、洗足池の他にも、馬込の「大田区立郷土博物館」や池上の「池上本門寺」など、訪れる価値のあるスポットがたくさん。さらに、知る人ぞ知る専門店も多く、訪れるたびに新たな発見があります。
おしゃれなカフェが点在し、四季折々の美しい自然に癒される馬池洗エリアは、ソロ活だけでなく女子旅にもぴったり。ぜひ、季節ごとの美しさや楽しさを求めて訪れてみてくださいね。

本記事のライター:岩井なな

プロフィール:
大学時代にオーストラリア、アメリカ、フランス、タイへの一人旅を経験。ローカルとシティ、どちらで遊ぶのも好きで得意。そのため、休日には全国のおしゃれホテル巡りをし、宿泊やアフタヌーンティーを楽しむ。
現在は、東京都と富山県の2拠点生活を送るインタビュアー・取材ライターとして、ビジネスメディアや観光メディアを中心にWEBと紙面で活動中。可愛いキャラクターが大好きで、大田区公式PRキャラクター「はねぴょん」がお気に入り。


監修:松本里美/三好順