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  • 2023.10.13
  • グルメ

健康的に食欲を満たしたい! 雑色で見つけたおいしいお店

少し肌寒くなってきた10月の中頃、「体を壊さないよう、免疫力を高めておかねば!」と思い立ちました。免疫力を高めるなら、やっぱり食事が大事かも。そこで、健康によさそうなグルメを探しに出かけることに。選んだ先は、雑色(ぞうしき)です。私は行ったことがなかったのですが、大田区の中でも特に大きな商店街があって、色んなお店が集まるエリアだそう。そこでは、それぞれ異なる健康へのアプローチがとられている、素敵な飲食店が3つ見つかりました。

たっぷり野菜のグリル料理がおいしい!!「65Kitchen」

京急線「雑色」駅から雑色商店街通りまで行き、少し歩いて右の道を入ったところに、湘南のビーチサイドにありそうな小洒落た雰囲気のお店「65Kitchen(ロクゴー キッチン)を発見しました。
店先のイーゼルにある「和飲」や、窓の「WELCOME」の文字に引きよせられて、入店してみることに。

ビーチサイドのようなオシャレで落ち着く店内

全体的にすっきりしていて清潔感がある店内。ブルーの壁紙の爽やかさと手書きのメニューのほっこり感、店長のセンスが光るインテリアにときめきました。雰囲気抜群の店内はデートにもよさそうです。

窓がたくさんあって開放感がありますが、すりガラスになっているので前の通りを行き来する人の目を気にせずにゆっくりと食事できるのも嬉しいポイントです。

窓際にきれいに並んでいたのは、甲州ワインのボトル。そう、「65Kitchen」では和飲(わいん)=国産ワインを積極的に取り扱い、提供しています。

「お酒にこだわるお店の食事に外れなし」だと思っているので、どんな健康にいいお料理がいただけるのか、楽しみに待ちました。

店長おすすめのグリル野菜

ビーチサイドのカフェかレストランを思わせる抜群の雰囲気の一方で、メニューは飲み屋さんらしく豊富な品揃え。「ゴロゴロ野菜とトロトロ牛すじの赤ワイン煮〜バケット添え〜」「お野菜 天ぷら盛り」「フレッシュサラダPizza」「お野菜フルーツたっぷりカレー」など、しっかり野菜が摂取できそうな食事が多くあることに気づきました。最近野菜不足を感じていた私にはありがたい!

店長に「65Kitchen」のイチオシメニューを聞いてみたところ「グリル野菜の盛り合わせ(980円)」ということで、迷わず注文!

カウンター越しにテンポよく調理される様子を眺めて提供を待つ時間も特別なもの。調理器具がぶつかる音、ジュージューと野菜が焼かれる音、どんどん変化していく香りなどが客席まで届いてきました。

10種類の旬の野菜が乗った盛り合わせは、圧倒的なビジュアルのよさに大興奮!焼き立ての野菜からのぼる香りとキラキラとしていて鮮やかな表面の質感に食欲が刺激されました。

蓮根は火の通り加減が絶妙で、シャキシャキとした歯ごたえが咀嚼を促してくれました。4枚のひだがついた見た目が特徴的な四角豆(しかくまめ)は、予想外に食べやすくあっさりとした美味しさ。スーパーなどで見たことはあるけれど食べたことがなかった冬瓜(とうがん)は、大根を煮込んだときのような瑞々しくジューシーな口当たりに驚きました!

皮付きの里芋も、私にとっては初体験です。どのお野菜も感動的な美しさと美味しさでした。

お塩とゆず入りのもろみ味噌を付けながら、相性のいい組み合わせを見つけるのもおすすめの食べ方です。とりわけおいしい組み合わせに巡り合うと、つい笑みがこぼれてしまいます。

「65Kitchen」の〆メニューとしてラインナップしている「山盛りしらすのペペロンチーノ(1,200円)」はしらすマウンテンでパスタ麺が隠れてしまうほどのボリューム。

しらすをかき分けてたどり着いた麺は、もっちもち。オイルたっぷりですが、しらすもたくさん摂取できているので罪悪感なく食べられました(笑)。

「65Kitchen」はディナータイムのみ営業を行っています。いわゆる居酒屋的な営業形態をとりながら、これほどまでにフレッシュなお野菜をたっぷり食べられるお店はとても珍しいと感じました。ここなら、健康意識を高く持つことと美味しいものを食べられること、そしてオシャレなお店で食事ができることを両立できる最強のメニューが揃っています。

みんなが「食と健康」を気遣えるお店

グリル野菜のビジュアルのよさと美味しさをどのように実現しているのか気になって、店長の上野さんにお話をうかがいました。すると、朝どれの三浦野菜・横須賀野菜を使用し、野菜によって切り方や焼き時間を細かく調整しているとのこと。さらに、パスタもお客さんが夜ごはんを食べにきているのか、2軒目や3軒目のアテとして食べにきているのかで塩加減などの味付けを調整しているそう。
私が感じた、食べたときに身体が喜ぶ感覚は、たまたまではなかったのだと驚きました。

「65Kitchen」では、自分が美味しいと思ったものをお客様にも食べてもらいたいという考えのもと、国産ワイン、朝どれ野菜を提供しています。お野菜を少量ずつパックにして販売するなど、地域の人々の健康を気遣ったサービスまで。訪れてみてわかったのは、飲食店の枠を超えた、雑色の健康を意識できるお店だということでした。

65Kitchen

所在地:東京都大田区仲六郷2-12-7
アクセス:京急本線「雑色」駅から徒歩約3分
TEL:03-6356-1078
https://www.instagram.com/natura65Kitchen/

自家製とん汁が最高!「とん汁の店 まるやま食堂」

続いて健康食を求めて訪れたのは、駅前にある「とん汁の店 まるやま食堂」。通りの入り口の看板をたよりに住宅街を進むと、奥まった場所にお店を発見。知る人ぞ知るお店という感じがして、特別な気持ちになりました。
「とん汁のお店」とありますが、どんな健康にいいとん汁がいただけるのかと楽しみに店内に入りました。

脂身が少なく女性におすすめの「玉ヒレ丼」を堪能

ひと席ひと席に余裕のあるカウンター席がメインで、お水はセルフスタイル。女性店長の包み込むような笑顔と大きな声に、歓迎されているという安心感が得られました。

「とん汁の店 まるやま食堂」は、お肉料理を中心とした食事を提供するお店。全商品にブランド豚「林SPF」のお肉が使用されているそうです。

この日の食べ歩きのコンセプトは健康食ということで、脂身が少なく柔らかい「玉ヒレ丼(2,000円)」を注文。とん汁がセットでついてきました。

お盆の上に丼ものととん汁、ザ・定番の組み合わせに見えますが、実はこの丼は250g近くのライスとLLサイズの卵を2個使っていて、お肉もたっぷり。つまり、セットのとん汁もなかなかの大きさをしていました。

火の通り加減、サクサクの衣、トロトロの卵、玉ヒレ丼のいたるところに、プロの仕事が感じられました。脂身がほとんどないにも関わらず柔らかいお肉と衣とが出会ったときの食感、衣と卵が接する面のジュクジュク具合、どちらもたまりません!

シンプルなインテリアの店内だからこそ、丼を頬張ることだけに集中できる尊い時間を過ごすことができました。

1年を通して変わらない「食と健康」を提供するお店

「とん汁の店 まるやま食堂」は、蒲田で50年ほど営業を続けてきた老舗のごはん屋さん。今年8月にオープンした雑色店は2号店です。

蒲田店では冬季のみ提供しているとん汁ですが、「いつでもあのとん汁が食べたい!」との声を実現するべく、雑色店では1年を通してとん汁を提供することにしたそうです。こだわりの味を表現しつつ、お客様ファーストでメニュー開発を行う姿勢が素晴らしいと感じました。

お客さんが食べやすいことを第一に考えて、赤味噌と白味噌をブレンドしたというお味噌のまろやかな味をベースに、野菜の種類と量をたっぷりと使うことを意識されたそうです。また、ライスは白米と玄米が選べるところも健康におすすめのポイントです!

ボリューム満点のお肉料理を玄米、野菜たっぷりのとん汁といただけるお店。女性のお客様も多く訪れると聞き、納得しました。

とん汁の店 まるやま食堂

所在地:東京都大田区仲六郷2-29-7
アクセス:京急本線「雑色」駅から徒歩約1分

ふぐって実は健康にいい?「ふぐ居酒や おお田」

雑色の健康食を提供するおすすめ店、最後は「ふぐ居酒や おお田」です。雑色駅からは5分程度歩きますが、商店街の中を通るため、街の賑わいを感じているうちに気付くと看板の前に到着していました。

お店の前にはフグのヒレが干してあり、ディープスポットの予感をキャッチしつつ店内に入りました。

ちょっと珍しいふぐ料理・すっぽん料理

店内は、一度訪れたことがある錯覚に陥るような、温かみのある雰囲気。

箸置きや箸入れ、店内に飾ってある絵画、個室の暖簾などいたるところにふぐのモチーフがあるのは専門店ならでは。

ふぐ料理と聞くと高級なイメージがあるかもしれませんが、「ふぐ居酒や おお田」では、毎朝豊洲市場で仕入れてきたふぐをお店で板長が調理するため、美味しいふぐのコースを比較的リーズナブルな価格で提供できているそう。これからの季節には、焼きふぐやふぐ鍋に人気が集まるとのことでした。

その日のおすすめをラインナップしたメニュー表は、営業日ごとに更新。なぜなら、仕入れたものによっておすすめが変化するからです。女将さんのマメなお仕事ぶりとお客さんへの気遣いに感動してしまいました。

この日の夜も接待で使われるという個室は、家族連れの予約が入ることも多いとのこと。家族でふぐ料理をいただくなんて、なんて贅沢なんでしょう。憧れます!

女将さんが語る「食と健康」

お店の看板や入り口に「おおた健康メニュー協力店」のステッカーを発見しました。改めて、ふぐ料理・すっぽん料理はどのように健康にいいのかを女将さんにうかがいました。

ふぐはコラーゲンがたくさん摂取でき低カロリーのため、健康を気遣いながら食べるご馳走としてぴったり。同じく、「ふぐ居酒や おお田」でいただけるすっぽんも、コラーゲンをたっぷり含んでいます。また、すっぽんは、心臓や肝臓、ひ臓、卵まで食べられる点でも、元気をつけるにはイチオシのメニューだとお話してくださいました。

約20年間このお店を切り盛りしてきた女将さんご自身の健康の秘訣も気になって聞いてみたところ、多くの場所にアンテナを張り、自ら足を運んでみることだとわかりました。例えばこの前に紹介したお店「とん汁の店 まるやま食堂」も、オープンしてから何度か足を運んでいるそう。新しいお店の情報や街の変化などを、いち早くキャッチするバイタリティーに、こちらがパワーをいただいた気がしました。

ふぐ居酒や おお田

所在地:東京都大田区東六郷2-9-3
アクセス:京急本線「雑色駅」から徒歩約5分
TEL:03-3738-1397
https://www.instagram.com/__keiko_ota/

楽しかった「健康目線」でのお店探し!

今回初めて訪れ、大田区の雑色には多種多様な飲食店があることがわかりました。どのお店も、お客さまのことを思うからこそ健康に対して独自のアプローチをし、個性を出している点がとても面白かったです。

外食が続くとどうしても健康面が気になりますが、今回の食べ歩きを通して健康面に配慮した食事がいただけるお店のレパートリーが増えたので、積極的に通って免疫力をアップしていきたいです!

本記事のライター:岩井なな

プロフィール:
大学時代にオーストラリア、アメリカ、フランス、タイへの一人旅を経験。新しいもの、歴史を感じるものに関わらず、美しい建築に目がない。そのため、休日にはオシャレホテル宿泊、美術館や図書館巡りをして過ごしている。
現在は、東京都と富山県の2拠点生活を送る取材・インタビューライターとして、旅メディア・地域情報メディアを中心に活動。可愛いキャラクターが大好きで、大田区公式PRキャラクター「はねぴょん」がお気に入り。

監修:松本里美/三好順