• 2024.3.19
• グルメ

洗足池でこだわりのコーヒーを淹れてもらう至福のカフェ時間

洗足池は、自然あふれる池でのんびり散策でき、周辺にオシャレなカフェも点在していて、とってもいい雰囲気です。こんな素敵なところでおいしいコーヒーをちょっと一杯、なんてのもいいものです。暖かくなってきたこともあり、洗足池周辺でコーヒーにこだわりがあるカフェ、ちょっと珍しいカフェを探して散策したくなりました。

SNSで調べてみると、コーヒー好きの私の心を掴んでくれそうなお店に出会える予感！ 天気のいい日を見つけて行ってきました。

「AOI COFFEE（アオイコーヒー）」の絶品ハンドドリップコーヒーとラテ

洗足池駅の改札を出ると、広い道路の奥に洗足池が見えます。そのためか、どこか空気が澄んでいるような感じがし、深呼吸をしたくなりました。

まずは、道を渡って洗足池にご挨拶。これが私の洗足池散策をするときのルーティーンです。

そして洗足池前の大通りを歩き、横に少し入った場所にある、白い壁面が印象的なビルに入っているコーヒー屋さん「AOI COFFEE（アオイコーヒー）」へ。

「AOI COFFEE」は、2020年秋にオープンしたお店です。建物を囲む植物（月に一度、庭師さんにメンテナンスをしてもらっているそう）が都会のオアシスを作り出していて、コーヒーを飲む前から癒されました。

空間のオシャレ度合いに感激しつつお店の扉を開けてみると、青一色の服を着たお兄さんが迎えてくれました。店主の青木さんです。

店内は、コーヒー屋さんというよりはコミュニティと呼んだほうがしっくりくるような、人々がゆるやかに繋がる優しい空気が流れていました。お店の中心には大きなテーブルが1卓、そこに椅子がいくつか置いてあります。壁側の座席は、どこに座ってもお店の内側に顔が向くようになっていて、ついお店で起きる出来事を目で追いたくなったり、目があった人に微笑みかけたくなったりするようなスペースです。

本格的な美味しさをデイリーに楽しめるスペシャルティコーヒー

「AOI COFFEE」では、三軒茶屋の「OBSCURA COFFEE ROASTERS（オブスキュラ コーヒー ロースターズ）」のコーヒー豆を使用し、スペシャルティコーヒーのみを取り扱っています。「OBSCURA COFFEE ROASTERS」のコーヒー豆は上質なのに良心的な価格帯のため、「地域の人にも日常的に美味しいコーヒーを飲んでもらいたい」という「AOI COFFEE」の思いを叶えられるのだと青木さんは言います。

お店の色が出やすいオリジナルブレンド。ということで、「アオイブレンド」（550円）とさくら味（春限定）の「さんかくパウンドケーキ」（550円）をいただきました。

コーヒーは一杯一杯丁寧にハンドドリップで淹れるため提供まで少し時間がかかりますが、駅から歩いてきて上がっていた息が落ち着いた頃に出来上がり、ちょうどよかったです。
チョコレートの風味と程よいコクを感じるアオイブレンドは、コーヒーだけ飲みたいときにもしっかりと心を満たしてくれる存在感があります。

さんかくパウンドケーキは、「AOI COFFEE」のロゴにある丸・三角・四角の内、三角を表現。丸い「スコーン」や四角形の「チョコチューイクッキー」もあり、お店に通ってコンプリートしてみたいと思いました。

2個並んださくら色のさんかくパウンドケーキ、容器にぴったり入ったクリームの見た目が可愛すぎ！ しっとり優しい甘さのパウンドケーキは、ホイップクリームを付けることで甘くコーヒーに合うスイーツになりとても美味しかったです。

ラテにも自信があるコーヒー屋さん

バリスタの女性スタッフは、ラテが有名なお店でお仕事されていた経歴の持ち主。そのため、ラテ系のドリンクもおすすめとのこと。

春限定の「さくらラテ」（650円） は、きめ細やかなフォームと桜の葉がブレンドされたシロップの甘酸っぱい味わいが特徴的。
「AOI COFFEE」は、スペシャルティコーヒーを使用したブレンドからラテ系のドリンクまでが揃い、カフェ活欲を満たしてくれる素敵なカフェです。

AOI COFFEE（アオイコーヒー）：

所在地：東京都大田区上池台2-1-15　FRAME104
アクセス：東急池上線「洗足池」駅から徒歩約3分
TEL：090-7244-1011
https://www.facebook.com/AOI.COFFEE.Tokyo/

「喫茶コトリ」の名古屋愛あふれる店内空間&ブレンド

「AOI COFFEE」を後にし、次は洗足池駅とは反対側に進んでいくと「喫茶コトリ」がありました。入り口の扉を開けると、ほっこり温かみのあるインテリア雑貨がいっぱいで隠れ家のような空間が。

店に入ると、店主の山崎さんが応対してくれました。ビッグスマイルが印象的で、すぐに居心地のよさを感じました。

かわいい鳴き声の錦華鳥（キンカチョウ）がお出迎え

席につくと、「ニャニャ」と猫のような高めの声が聞こえてきました……錦華鳥（キンカチョウ）です。5年ほど前にお店をオープンし、2年半ほど前から飼いだしたという錦華鳥は、全部で4羽。この日は、そのうちの2羽がお店にいて、お店を訪れるお客さんに挨拶していました。

錦華鳥がお店にいるようになってから、鳥好きさんの来店率が増えたのだとか。店内には鳥モチーフの雑貨が多く飾ってあることからも、たしかに鳥好きさんには最高のカフェに思えます。

聞こえてくる可愛い声と美しい姿、チョロチョロした動きに癒されました。

愛知のコーヒー豆屋さんから届く「長原ブレンド」

山崎さんは愛知県ご出身。「喫茶コトリ」では、愛知県のコーヒー豆屋さんから送ってもらっているという「長原ブレンド」がいただけます。一般的にコーヒーは、アイスコーヒーよりもホットコーヒーで飲んだほうが香りが立って美味しいとされていますが、喫茶コトリでは天然氷を使用したアイスコーヒーもおすすめとのこと。
氷にこだわるアイスコーヒーはあまり飲んだことがなかったので、気になっていただきました。

ホットの「長原ブレンド」（500円）はコクがあるのに軽やかな飲みやすいコーヒー。「アイスコーヒー」（550円）は、氷が溶けても香りや味にえぐみが一切なく、これからの季節にリピートしたい美味しさでした。

毎日お店で作られるスイーツもおすすめとのことで、「愛知おやつファンシー」（400円） と「ディプロマット」（400円）という、初めて聞くけれどワクワクする響きの2種類を注文してみました。

スポンジの中にクリームをたっぷり包んだ、座布団のような形のスイーツが「愛知おやつファンシー」です。
愛知県では定番のおやつで、他にも「アントルメ」「ポワロン」「パリジャン」など地域によってさまざまな呼び方がされているのだとか。

スポンジはしっかり目が詰まったどこか懐かしい食感。クリームはさっぱりしていて意外にパクパクと食べ進められ、美味しいコーヒーと一緒にあっという間に平らげてしまいました。

ディプロマットは、カステラかプリンのような、黄色とブラウンの色合いが絶対に美味しいことを確信させるスイーツ。いただいてみると、しっかりとした食感で濃厚なプリンといった感じ。
パンにプリン液をじっくり染み込ませて作るというディプロマットは、時間をかけて仕上げていることを思うと、さらに美味しさが身に染みました。

おうち用に錦華鳥のイラストがかわいい「長原ブレンド」を購入！

「長原ブレンドのドリップバッグ」（230円）は、お店の錦華鳥がモデルとなったイラストのパッケージが可愛い！店内にはイラストの原画が飾ってあって、それを見てからドリップバッグを手に取ると、とてもありがたい気持ちになりました。

喫茶コトリは愛知県への愛を感じるコーヒーと、錦華鳥への愛を感じるインテリアやドリップバッグが思い出に残るお店です。

喫茶 コトリ：

所在地：東京都大田区上池台1-19-3樋下田ハイム
アクセス：東急池上線「長原」駅から徒歩約3分/「洗足池」駅から徒歩約5分
TEL： 03-3726-1224
https://www.instagram.com/cafe.cotori/

ハワイアンカフェ「Hukilau Café（フキラウカフェ）」のコナコーヒー

洗足池駅方面に向かって歩みを進めていると、陽気な雰囲気が漂うお店を発見し立ち寄りました。
テラスのパラソルや赤い看板に並んだ「WE♡COFFEE、WE♡DONUTS」の文字が気になる…！

「Hukilau Café（フキラウカフェ）」は、ハワイアンコンセプトのお店。テラス席はねこちゃん・わんちゃん同伴で利用できるとのことで、私たちがうかがったときも、わんちゃんと一緒に優雅なカフェタイムを過ごしている方がいました。

洗足池駅からすぐ！ ハワイ感あふれるカフェ

フラダンスの教室をするほどハワイがお好きという店主の佐野さん。水辺が近く自然もある洗足池周辺の環境がハワイと重なり、この場所にお店を開いたそうです。
アート感のある店内のインテリアと陽気な音楽にリラックスできる空間。ハワイアンカフェは初めてでしたが、ウェルカムな雰囲気にほっとしました。

ハワイといえばコナコーヒー。とても美味しいけれど生産量が少なく、最近は価格が上がってきているそう。それでも常連さんや地域の方々、洗足池を訪れる人に楽しんでほしいとの思いから、「Hukilau Café」では比較的親しみやすい価格で提供しているそうです。

そんな佐野さんの優しさを求めて、気軽な食事やコーヒー1杯を嗜みにふらっと来店されるお客さんが多くいました。

ハワイ島から直送の「プレミアム ハワイ コナコーヒー」

元気が出るようなデザインのカップに入った「プレミアムハワイコナコーヒー」（600円）をいただいてみると、奥行きのある味におどろきます。濃いめの焙煎で強いコクがあるのに、後味はすっきりした心地のいいコーヒーです。

ハワイ名物の「マラサダ」（250円）は、ふわっふわ。暖かい状態で提供されるため、砂糖が少し溶けてドーナツの生地にはりついていて見た目もグッド！
プレミアムコナコーヒーと一緒にいただくと、日本にいながらハワイアンなカフェタイムが過ごせてとても楽しかったです。

人気の「プレミアム生クリームソフト」（600円）は、テラス席で食べていく方やドライブのついでにテイクアウトしていく方が多いとのこと。
疲れに染みるリッチな甘さと、柔らかいクッキーのカップで特別感があります。ショッピングセンターなどで見かけることがありますが、個人のカフェで提供をしているのは珍しく、得した気分になりました。

「Hukilau Café」は洗足池をすぐそばに感じつつ、ハワイアンなメニューをいただける唯一無二の体験ができるカフェです。

Hukilau Café（フキラウカフェ）：
所在地：東京都大田区南千束2-1-2ファミール洗足池
アクセス：東急池上線「洗足池」駅から徒歩約1分
TEL：03-3728-8128
https://hukilaucafe.jp

洗足池で美味しいコーヒーがいただける3店舗をハシゴしてみると、個性豊かなオリジナルブレンドなどのコーヒーを提供し、それぞれにこだわりを持った店主のいる素敵なお店を見つけることができました。コーヒーの奥深さや楽しさを再確認できたこと、また洗足池を訪れたときに気分や飲みたいコーヒーによってお店を選べることを思うと、とても豊かな気持ちになります。

今回訪れた洗足池は、東京都大田区中央部にあり、古くから景勝の地として親しまれてきた馬込・池上・洗足池をまとめた「馬池洗（まいせん）」と呼ばれるエリアに含まれています。
馬込や池上も、駅を中心として個性のある飲食店が点在しているので、ぜひゆっくり散策をしてお気に入りスポットを見つけてみてくださいね。

本記事のライター：岩井なな

プロフィール：
大学時代にオーストラリア、アメリカ、フランス、タイへの一人旅を経験。新しいもの、歴史を感じるものに関わらず、美しい建築に目がない。そのため、休日にはオシャレホテル宿泊、美術館や図書館巡りをして過ごしている。
現在は、東京都と富山県の2拠点生活を送る取材・インタビューライターとして、旅メディア・地域情報メディアを中心に活動。可愛いキャラクターが大好きで、大田区公式PRキャラクター「はねぴょん」がお気に入り。