2025年4月27日に区内11箇所で「第74回大田区子どもガーデンパーティー」が開催されました。
大田区子どもガーデンパーティーは、ゲームや軽スポーツなどで楽しい時間を過ごしながら、地域交流を通じて子ども達の健やかな成長と、地域でのつながりを深めることを目的に毎年行われています。なお、大人だけでも、区外在住も参加OK。各会場で、防災や防犯などまちを支える大切なしくみも学べます。
会場ごとに特色があり、リーズナブルな料金で楽しめるとあって、例年多くの人々で賑わうイベントです。なにより、このイベントは多くの地縁団体が運営し、大田区に住む地域の方々の「子どもたちを笑顔にして楽しませたい」という熱い熱い気持ちで成り立っていることが大きなポイント。実際に参加してお話をお聞きし、この日のために労してくださっている方々に本当に感謝の気持ちでいっぱいです!
今回は、馬込会場・池上会場・洗足池会場の3会場の様子をお届けします。
(出店内容や価格は2025年4月27日取材当時のものです)
馬込会場は大田区の馬込第二小学校。閑静な住宅街のなかにあります。
会場には駐車場・駐輪場がありませんが、近くの大倉山公園に臨時駐輪場が設けられており一安心。
スタートと同時に、たくさんの親子連れが来場していました。
屋外ブースでは体験コーナーが充実!
まずはちびっこの憧れ、消防コーナー。無事、消火に成功した後は…憧れの制服でハイポーズ!
射的は1回100円で玉3発のお値打ち。長ーーーーーい列ができていました。
輪投げブースを運営していた「大田区馬込シニア会」では、スポーツ輪投げの練習会を開いており、秋には大森スポーツセンターで大会もあるそうです。
参加者の年齢層はなんと70-90代!メンバーの女性によると
「輪投げはシンプルでありながら奥が深く、点数の計算で脳トレにもなるんですよ!」とのこと。
ガールズたちに大人気のボディペイント(馬込第二小学校PTA)に、馬込地区児童館の先生方による、砂絵工作のブース。
「ガーデンパーティーでは、この地域で育った子どもたちが来てくれるので嬉しいです。成長が見えますし、子どもたちも『先生久しぶり!』って喜んでくれるんですよ」と笑顔で教えてくれました。
若者たちが運営するブースも数多くありました。
スーパーボールすくい
春は馬込文士村大桜まつりのお手伝い、秋は落ち葉をひろう地域の清掃活動などボランティアで大活躍!
「クモの糸」
ブースを運営していた「馬込ジュニアリーダークラブ」は中1から大学生で構成される組織で、普段から地域のお祭りに参加したり、小学校で子どもたちと遊ぶ活動をされているそうです。
リーダーの宍道さんも小学生の頃、今の自分たちと同じようなお兄さんお姉さんに遊んでもらって嬉しかった記憶があるそう。「馬込には地域と地域のかかわり、人と人のつながりがあります。どうやって地域を盛り上げるかをみんなで楽しく考えています」とのこと。
炭火でキツネ色に焼いたマシュマロをクラッカーで挟んで…サク!トロ!!美味!
ブースを運営していた「ガールスカウト東京都第7団」は野外活動を基本とし、他にもおうち料理、ゴミ出しに電話のかけ方など、日常生活の指導も行っているそう。社会勉強の場でもあるんですね。
長蛇の列!大人気の焼きそば(ボーイスカウト大田第15団)に、
「青森の工場で作った美味しいフランクフルト 100円」神プライス!
谷中町会では地産地消の観点から数種類を食べ比べ、今回の青森産の鶏肉を使用したフランクフルトを厳選したとのこと。工場とはすでに5年ほどのお付き合いとか。「比べると分かるんですよ、今日販売している工場のが一番うまい!って」。ジューシーでプリップリでした!
気温は20℃を超え、日差しが降り注ぎます。そんなときに嬉しいのがレモネード!(150円)
レモネードを販売していた「梅田小ダディ’S」は、梅田小学校のパパたちで構成される組織。近隣小学校のパパたちと、ソフトボール大会などを開催して交流を深めているそう。
「パパ仲間ができるのは楽しいんですよ」「ママ経由ではなく、お受験含め、いろんな情報がパパに直接入ってくるし、何より地域に顔見知りができると居心地が良いです。今日もみんなで楽しんでます!」と、この笑顔!
そして、ご覧ください、このリッチな厚さ!
厚切りベーコン、厚切りベーコンサンド、ソーセージの合計600食が12時30分の時点で完売に!満足感に浸りました。
こちらも馬込第二小学校のパパで構成される組織。「父親会はさまざまな職業職種のパパの集まりなので、飲み会の話題が事欠かないんです。いつも良い刺激をもらってます!」とのこと。
「我々、燃やします!!」とのお言葉どおり、普段は校庭カレーまつりに焼き芋、バーベキューとひたすら燃やしてらっしゃるそうです。ファイヤー!
近隣小学校の子どもたちが所属する野球チーム「馬込ジャガース」の保護者による毎年恒例・キャラメルポップコーン&ストラックアウトブース。ポップコーンはすでに完売!残念!
「野球で得られるのは、友情と礼儀だと思います。目上のひとに敬語を使えるようになる子がたくさんいます。上の子たちの姿をみて、自然に学ぶようです」と代表者。学べるのは技術だけではないのですね!
西馬込の「サカエヤベーカリー」のパン、「御菓子司わたなべ」のお赤飯やいなり寿司など、地元人気商店の販売もうれしい!
一方、体育館では小学校の金管バンド、中学・高校のダンス部や吹奏楽などの演奏が終日行われました。
この迫力、生演奏ならでは!
キレキレのダンスが素敵!
「馬込は坂が多い土地で、夜景が綺麗、富士山が見えるスポットもあるんですよ」と語るのは、馬込の魅力を発信するInstagramアカウント「ブラマゴメ」を運営する馬込地区自治会連合会のみなさん。
https://www.instagram.com/magome.life/
当日は駄菓子とくじ引きで出店されていました。
坂道を上った先に広がる大きな空間。帰りは地形を生かした公園で、しばしのんびり。馬込の良さを再発見した1日でした。
新緑が美しい池上本門寺総門前を通り抜けて、大田区立池上会館で開催された池上会場へ。近くにある池上小学校の校庭に自転車を停められて便利でした。
池上駅からも近く、屋内にもたくさんのコーナーがあり、見どころ遊びどころがぎゅっと濃縮されている会場でした。
池上会館正面からの様子。
正面右の道路には、焼きそば(PSI池上自主防犯パトロール隊)のほか、ポップコーン、かき氷、わたがしなどの屋台が並んでいました。
本館2階集会室のアトラクションのひとつ、東京都立大森高等学校の吹奏楽演奏
ミニ消防車に消防体験のにぎわい(大森消防署市野倉出張所/大森消防団第五分団)
手前が、お子さんに人気のふわふわトランポリン(池上徳持南町会)
新緑の季節、寺町ならではの街並みも、池上の魅力!
東急池上線洗足池駅から歩いてすぐ、洗足池公園子ども広場で開催された洗足池会場。
グラウンド、児童館前、桜山、弁天島、本部前広場と5つのコーナーがあって、とにかく広い!
ガーデンパーティー当日のために設置された手作りアスレチックが楽しめるのは洗足池会場ならでは。
新緑が美しい洗足池会場
「子どもの笑顔が見られることが何よりの楽しみです」と話す、青少年対策久が原地区委員会会長の種田なおみさん。
桜山へと渡る「モンキーブリッジ」は洗足池会場の人気アトラクション
ガーデンパーティー前日に1日がかりで設置するという「おさるのかごや」はスリル満点
ダイナミックな「丸太橋」を真剣な表情で渡っていく子どもたち
弁天島ではマイバッチづくりに夢中
「上手に作れたよ」と出来上がったマイバッチを手にして嬉しそう!
グラウンドで活躍する頼もしいジュニアリーダーたち
雪谷小おやじの会による「ウルトラクイズ大会」に、
細い水色の紙が清涼感を演出するヨーヨー釣り
「ペットボトルワールド」に挑戦!
本格的な白バイ乗車体験に緊張気味な面持ちの女の子
電動ミニ消防車運転コーナー、消防車記念撮影コーナーに子どもたちもご満悦
桜エビがアクセント、久原小おやじの会による「魂のおやじ焼そば(300円)」。おいしさの秘訣は真心とのこと!
子どもに人気のわたあめ(松仙おやじの会)に、
原材料にこだわったクッキーや焼き菓子(福祉の店レインボー・上池台障害者福祉館)。毎年好評で早々に売り切れてしまうので要注意!「おいしかったから3回も来ちゃった!」と嬉しそう。
洗足池会場を満喫したあとは、ベンチに座って洗足池の水面や風に揺れる木の葉をしばし眺めていました。そして一度行ってみたいと思っていた洗足池商店街のカフェへ。洗足池エリアは評判のいいカフェがいくつかあり、カフェ好きの方にはおすすめのエリアなんです。
実際に足を運んでみたら、まちの掲示板のポスターだけではわからなかった、ハートフルな世界がそこにありました。子どもたちの笑顔と、なにより各会場のブースを支える「地域の先輩たち」の笑顔をお土産に、大満足の帰り道。お天気にも恵まれた最高のゴールデンウイークのはじまりでした!
ぜひ来年はみなさまも「大田区子どもガーデンパーティー」デビューを!
会場を往復する道すがら、ふと目にした自然や、ちょっと気になるお店にもそれぞれ足を延ばしたのですが…とても書ききれない!今後改めてたっぷりお伝えしていきます。どうぞお楽しみに!
なお、大田区には「馬込・池上・洗足池」を総称した「馬池洗(まいせん)」と呼ばれるエリアがあります。今回訪れたイベントはもちろん、カフェ巡りが楽しめる馬込や、桜の名所でもある洗足池公園、見どころが満載の池上本門寺などがあります。ぜひ馬池洗巡りも楽しんでみてくださいね!
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本記事のライター:NPO法人大森まちづくりカフェ 大曽根桃子・武藤花奈
「大森まちづくりカフェ」は情報紙の発行や地域密着型のイベント企画など、まちの魅力を発見し伝える事業を通じて、大森がもっといきいきするような交流の場(=カフェ)の構築を目指すNPO法人です。