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  • 2023.9.6
  • グルメスポット

羽田空港周辺で感動体験!超人気「JAL SKY MUSEUM」やご当地プリンに大満足

大田区にある空の玄関口、羽田空港。飛行機での旅の起点となるのはもちろんですが、観光スポットとしての魅力にもあふれています。そんな羽田空港で、私も前々から行きたいな~と思っていたのが「JAL SKY MUSEUM(JALスカイミュージアム)」。貴重な展示を見ることができるだけでなく、客室乗務員の制服体験ができたり、飛行機を間近に見られる格納庫にまで入れてしまったりするとのこと。

そんな「JAL SKY MUSEUM」に今回やっと行くことができました!
その感動体験をお伝えしていきたいと思います。見学を楽しんだあとは、羽田愛あふれるカフェ「はねだぷりん・Book Cafe 羽月(うづき)」で絶品ランチや「はねだぷりん」まで堪能。羽田エリアで心もお腹も大満足だった1日をレポートします!

JALの工場見学ができる「JAL SKY MUSEUM」とは

「JAL SKY MUSEUM」は、年間12万人もの来場者が訪れる羽田エリアの超人気スポット。JALで働く人々の仕事を学んだり、JALの歴史に触れられたり、整備中の飛行機を間近で見られたりするそうで、とても気になっていました。

ホームページを見ているだけで楽しそうで、参加日が近づくにつれ、期待で胸がドキドキします……! はたして、実際の「JAL SKY MUSEUM」はどんな場所なのでしょうか?

JAL工場見学は羽田空港で! 最寄りは「新整備場」駅

「JAL SKY MUSEUM」があるのは、羽田空港のほど近く。東京モノレールに乗って「新整備場」駅へ向かいます。

新整備場駅に到着すると、偶然にもJALの飛行機が目の前で飛び立っていきました! 「こんな近くで飛行機を見るのは初めて!」と思いましたが、工場見学ではこれよりもっと近くで飛行機が見られるなんて、期待が高まります……。

それではさっそく「JAL SKY MUSEUM」の建物内へ。入り口で「JAL GUEST CARD」という当日限定のパスを受け取り、QRコードをゲートにかざして入場します。大きなゲートを通るときって、なんだか秘密基地に入るみたいでワクワクしますよね。

ついに到着! 扉の先では、迫力満点の飛行機がお出迎え。

エレベーターの扉が開くと、飛行機の顔がドーンとお出迎え! ここは「スカイランウェイ」という、滑走路をモチーフに作られたエリアなのだそう。

床に描かれた模様や文字も実際の滑走路をそのまま再現したもので、普段は入れない滑走路の様子が観察できます。

入り口には、JALで働く人々がどこでどんな仕事をしているのかをマップ形式でまとめた「お仕事マップ」がありました!

こうして見ると、たくさんの人々の協力があるからこそ、私たちは普段から安心して飛行機に乗れるのだと実感します。

私にはどの仕事が向いている? JALの「お仕事紹介」

次はJALの「お仕事紹介」を見ていきます。ここスカイランウェイでは、「客室乗務員」「航空整備士」「運航乗務員」「グランドハンドリング」「グランドスタッフ」など、空港での仕事を細かく学ぶことができるんです。私に合ってるような仕事はあるのかな……?

まずは、航空整備士に関する解説を読んでみると、「航空整備士は数万個の部品を扱う」のだと知って、びっくり! 家のカギすら無くしてしまう私にはできそうもありません。航空整備士になるのは、この場であきらめました。

そして空港の仕事の中で、私が特に注目していたのは、やっぱり「客室乗務員」! 空港内や飛行機の中でテキパキ仕事をする客室乗務員さんの姿は、子どものころから憧れでした。

展示されていた大型のマルチディスプレイでは、実際に働く客室乗務員さんが仕事について説明する映像も見られます。

丁寧な接客や細やかな心配り、安全を第一に考えた行動は、研修の賜物なのだそう。日々の努力によって、快適な飛行空間を提供してもらっていると思うと、私ももっと仕事を頑張りたいとモチベーションをもらえました。

JAL GUEST CARDのQRコードをかざすと、JALのお仕事についての豆知識も見られます。

あこがれの客室乗務員になれる! 制服を体験してみた

「やっぱり、客室乗務員になりたいな~」なんて気楽なことを考えていたら、なんと「JAL SKY MUSEUM」では、客室乗務員の制服を着せてもらえるみたいなんです!

上着からスカートまですべてが一体になっていて、羽織ってボタンを留めるだけで着られるので、どんな格好でも簡単に制服体験ができるから安心。

緊張しながら、あこがれの客室乗務員の制服に袖を通すと……。

思わず、こんなポーズを取ってしまうほど、テンションMAX!

現場で働く客室乗務員の方々の誇りを背負った制服に、自然と背筋が伸びました。それにしても、客室乗務員の制服って、本当にかわいいですよね!
その他運航乗務員、グランドスタッフ(女性のみ)の制服もあるようです!

そんなオシャレな制服の数々も、展示の中の「アーカイブゾーン」で一挙に見ることができます!

解説を見てみると、デザインは著名なファッションデザイナーに依頼しているものばかり。かっこいい制服は、JALとデザイナーのこだわりによって作られてきたのだと実感しました。

コックピットに座って、夢のパイロット気分に

「JAL SKY MUSEUM」の目玉展示の1つが、コックピット体験! 先ほど、正面に見えていた飛行機の中には、運航乗務員が訓練で実際に使われていたコックピットが入っているんです。

見たこともない数のモニターやボタン、数値が並んでいて、本当にコックピットで操縦しているみたい!

コックピットに座ってみると、視界に入ってくる情報量の多さに圧倒されました! こんなにも精密な機械を動かして、安全な操縦をしているパイロットさんって、すごすぎませんか……?


コックピットの後ろには、飛行機の中を再現した座席の展示もありました。普段はなかなかお目にかかれない国際線ビジネスクラスの座席もあります。私もいつか乗ってみたい!

現役の飛行機が間近に!「格納庫」を見学

ここまででも十分楽しかった「JAL SKY MUSEUM」ですが、ここからは一味違ってリアルな現場が見られちゃうんです。それが「格納庫見学」!

オリジナルの赤いヘルメットを被って、いざ格納庫へ! 思わずスキップしそうな気持ちで進んでいくと、格納庫の扉が見えてきました。この扉の先には……?

「うわぁぁぁ〜〜!!!!!」

扉が開いた瞬間、爽やかな風と共に、驚きの光景が飛び込んできました! すぐそこに、大きな飛行機が。思わず声をあげてしまいます!!

見学しているすぐ近くでは、整備士さんが実際に働いている姿を見ることができます。真剣に働いている大人の姿は、なんてカッコいいんでしょうか。

この格納庫で働いている整備士さんは、約1,400人。最近では女性の整備士さんも増えており、今では全体の1割ほどが女性だそうです。

続いて、連絡橋を渡り、第2格納庫へ。ここは先ほどの格納庫よりも広く、さらに近づいて飛行機を見ることができます。

こんな間近で飛行機を見ることができるなんて、夢のようです。

ボーイング787、767などさまざまな飛行機があり、それぞれの違いについてプロの解説を聞くことができました。

私の身長よりもずっと大きなエンジン。間近で見ると、吸い込まれそうな気がして、ちょっと怖いかも……。こちらの飛行機には、あの高級車「ロールス・ロイス」製のエンジンが使われているのだそう!

普段触れることのない飛行機の知識が、たくさん学べた格納庫見学でした。
※JAL SKY MUSEUMは事前予約制です。ご予約は、ご見学日の1ヶ月前の同一日 9時30分より、JAL SKY MUSEUM Webサイトより申し込みいただけます。

JAL SKY MUSEUM

所在地:東京都大田区羽田空港3-5-1 JALメインテナンスセンター1
アクセス:東京モノレール羽田空港線「新整備場」駅から徒歩1~2分
TEL:03-5460-3755(9:30~16:30)
https://www.jal.com/ja/kengaku/

羽田を学べるカフェ「はねだぷりん・Book Cafe 羽月(うづき)」

工場見学を終えて、ちょうどお腹が減ってきたところで、京急空港線「穴守稲荷」駅に向かいました。

駅を降りると、「穴守稲荷神社」と書かれた鳥居が見えてきました! 改札を出て、すぐに鳥居がある駅なんて珍しいですよね。

そして、その鳥居のすぐ先にあるのが、ご当地グルメを提供する「はねだぷりん・Book Cafe 羽月(うづき)」。店名よりも大きく書かれた「はねだぷりん」の文字が真っ先に目に入ります。

大田区のお土産100選に選ばれたと書かれている「はねだぷりん」とは、一体どんなプリンなのでしょうか?

お店には店主が集めた本がズラリと並ぶ

さらにお店の奥に進んでいくと、ブックカフェというだけあって、マンガから小説、写真集までお店のご主人が集めたという本がズラリと並んでいました! 普段からマンガばかり読んでいる私には、嬉しくてよだれが出そうな光景です。


空腹に沁みる!店主イチオシの「あさり飯の海鮮かき揚げ丼」

そうこうしている間に、できたてのランチが運ばれてきました! 今回頼んだのは、店主イチオシの「あさり飯の海鮮かき揚げ丼」。羽田はもともと漁師町であったことから、メニューにあさりを取り入れたのだとか。

アッツアツのかき揚げの香ばしい香りが漂ってきて、空腹が刺激されます。サラダやお味噌汁がついてくるのも嬉しいところです。

揚げたてのかき揚げにかぶりついた瞬間、たっぷり入ったエビやあさりの旨味が一気に口の中に溢れ出す~!!

表面はサクサク、中はしっとりの絶妙さ。さまざまな食感が楽しめて、飽きのこないおいしさです。

かき揚げの下に盛られているご飯は、あさりの炊き込みごはんになっていて、かき揚げとの相性は抜群です。味の染みたごはんにほっこりしながら、夢中になって頬張ってしまいました!

デザートには、名物の「はねだぷりん」

かき揚げ丼でお腹が落ち着いたところで、デザートにはお待ちかねの「はねだぷりん」が登場!

パッケージに書かれた原材料を見てみると、身体に優しいシンプルな素材。お子さんでも安心して食べられますね。

カップの底には、たっぷりのカラメルソースが! カラメルプリン好きにはたまりません。

スプーンですくうと、クリームのようにとろっとろ。口の中でとろけるなめらか系のプリンで、甘さは思ったよりも控えめ。想像以上に食べやすくて、感動しました。

店主さんいわく、はねだぷりんを開発した当時の羽田エリアは、昔から住んでいる地元住民が多く、他の町からくる人がなかなか馴染めない雰囲気があったのだそう。
「そんな地元住民と、新しく町に暮らす人々の架け橋になってほしいと開発されたのが、はねだぷりんだったんです」と語ってくれました。

「はねだぷりん」には、優しい想いが詰まっているんですね。

羽田エリアの歴史を学べる書籍がいっぱい!

食事を終えて、席を立とうとすると、店主さんから「ぜひ、この本棚にある本を見て行ってほしい」とお声掛けいただきました。案内された本棚を見ると、そこには羽田にまつわる書籍が並べられています。

「観光客のみなさんにもっと羽田について知っていただくために、この本棚には、羽田空港の歴史を描いた絵本や、かつての羽田空港を撮影した写真集、羽田エリアにゆかりのある勝海舟に関する書籍などを集めているんです」と教えてくれた店主さん。

老若男女問わず楽しめるラインナップで、「この土地を知ってほしい」という店主さんの地域愛が感じられました。

はねだぷりん・Book Cafe 羽月(うづき)

所在地:東京都大田区羽田4-5-1
アクセス:京浜急行空港線「穴守稲荷」駅から徒歩1分
TEL:03-3741-1817
https://www.instagram.com/hanedapurin/

最後は、羽田の空と旅の守り神「穴守稲荷神社」へ参拝に

「Book Cafe 羽月」で腹ごしらえをしたら、最後は「穴守稲荷神社」に参拝へ! カフェを出て、数分歩いていくと、閑静な住宅街の中に突如、立派な鳥居が現れて、びっくり…!! 両隣がビルに挟まれた穴守稲荷神社は、ちょっと不思議な光景でした。

鳥居を抜けて境内に入ると、次は千本鳥居が待っていました。真っ赤な鳥居がいくつも並んでいる様子に、思わず手を合わせたくなるパワーを感じます。

千本鳥居の周りには、出世、開運、繁盛などご利益のあるお稲荷さんがいくつも並んでいました。そして、その中でも気になったのが……旅の安全を祈願する「航空稲荷」! 羽田エリアならではの稲荷神社と出会えて、胸がいっぱいに。

穴守稲荷神社の参拝を終えて、今回の旅は終了です。JALの工場見学から始まって、おいしいかき揚げ丼とはねだぷりんを頂き、羽田エリアの魅力にたっぷり触れられた1日でした。普段は「飛行機に乗る」という目的だけで訪れてきた羽田エリアでしたが、多くの発見や感動がありました。

この感動を忘れず、これからも大田区の面白さをもっと深掘りしていきたいと思います!

東京羽田 穴守稲荷神社

所在地:東京都大田区羽田五丁目2番7号
アクセス:京浜急行空港線「穴守稲荷」駅より徒歩3分
TEL:03-3741-0809
https://anamori.jp/

本記事のライター:目次ほたる

プロフィール:
海外旅行も未経験な旅初心者。取材をきっかけに旅の魅力を知り、まずは国内旅行を楽しむために、身近な地域から行ったことのない都道府県まで、魅力的なスポットをリサーチ中。

着物や茶道をはじめとした日本文化が大好きで、歴史を感じる町並みを訪れるのが趣味。そのため、休日はカメラを持って古き良き街を散策したり、美術館や博物館を巡っている。

現在は、都内でフリーランスライターをやっており、取材記事やインタビュー記事を中心に執筆。大田区の好きな駅は、東急池上線の池上駅。


監修:松本里美/三好順