「この夏休み、どこに行こうかな」。
本記事では夏休みの過ごし方を計画中のファミリー層に向けて、羽田空港第3ターミナル(国際線)と羽田エアポートガーデンの魅力をお届けします。
「羽田空港って、お土産売り場くらいしか行ったことがない」
「国際線は行ったことがない、海外旅行なんて行かないし」。
そんな方は多いのではないでしょうか。
実は、羽田空港第3ターミナルは、親子連れのお出かけ先にピッタリなんです。
ぜひこの夏休みは、海外旅行に飛び立つかのような非日常空間、なのにどこか人の温もりがある空港を親子で楽しんでみませんか。
※2026年7月時点の情報です。
子育て中の筆者は、羽田空港第3ターミナル(国際線)をゆっくり回ったのはこの取材が初めて。
現地で感じました。「親子連れのお出かけ先に、羽田空港第3ターミナルはピッタリだ!」と。その理由は次の3つです。
(1)意外とコンパクトなので移動が楽々、子連れでも周りやすい
(2)子どもも大人も楽しめるスポットが盛りだくさん
(3)子連れも障がいがある方も、高齢者も温かく受け入れてくれる空港なので、安心して滞在できる

子連れのお出かけは、広すぎる空間だと移動距離が長く、親も子も疲れちゃいますよね。
実は、羽田空港第3ターミナルは意外なほどにコンパクトで、移動がスムーズなんです。半日で回るのにちょうど良いなって思いました。
京浜急行空港線「羽田空港第3ターミナル」駅の改札を出てすぐの場所にエレベーターが4基もあり、あっという間に空港内に到着です。
「エスカレーターは駅の端っこ、長蛇の列」なんてことはありません。

3階の出発階では、巨大なゴジラがお出迎え!
羽田空港は、国際的な航空業界格付け機関・SKYTRAX社の世界総合ランキングで第3位。世界最高水準の清潔さ、高品質な接客などで高い評価を受けています。
この記事制作にあたり、第3ターミナルを管理・運営する東京国際空港ターミナル株式会社の福岡玲さん、佐藤式子さんに取材させていただきました。とても素敵なお話を聞かせていただいたので、少しだけご紹介しますね。
羽田空港に国際線の第3ターミナルができたのは、2010年のこと。運営会社・航空会社・すべての関連事業者が一丸となって、全体で「すべてのお客さまに優しい空港」を追求し続けています。
その取り組みの代表が、溢れるホスピタリティとユニバーサルデザインの推進です。

「結局、空港を支えているのは人なんです」
「どれだけ設備や制度を整えても、お客さまのお困りごとにすぐ対応できるのはやっぱり人ですから」。
そう語るのは福岡さん。
案内カウンターには、お客さまのお困りごとにすぐに対応できる接遇のトレーニングをつんだコンシェルジュを配置。約70名のコンシェルジュは全員がサービス介助士の資格を取得しています。
「搭乗前にバッグが壊れてしまった、と困っているお客さまがいらっしゃった場合、私たちはどこのお店に代替品があるのかを調べてご案内しています」
「また、羽田空港は『世界一清潔な空港』という世界的評価をいただいていますが、これも空港を綺麗に保ちたいというスタッフの意識の表れだと思っています」。
取材中、空港内を同社の佐藤さんにご案内いただいたのですが、空港内にゴミが落ちていると、佐藤さんが当たり前のように拾ってゴミ箱に捨てるお姿を何度も見かけました。

羽田空港は、車いす利用の方など移動に障がいのある方や視覚障がいの方、聴覚障がいの方はもちろん、精神・発達障がいのある方や感覚特性のある方など、外見からは見えにくい障がいのある方でも安心して利用しやすい空港を追求し続けています。
こうした方々が施設内で支援を受けやすくなるよう識別ストラップとして「ひまわり支援ストラップ」を配布しています。
ベビーカーでも車椅子でも、身体・精神・感覚の障がいのある方でも過ごしやすい空間はとても貴重ですよね。
「病気や障がいを理由に、お出かけや旅行を諦めてしまう当事者やご家族は少なくありません。私たちは、そういった心のハードルを下げるお手伝いをしたいのです」
「空港のホームページに【お手伝いが必要なお客さま】という案内があります。飛行機に搭乗される方だけでなく、空港に遊びに来られるお客さまにもご利用いただけます」。(福岡さん)


移動時に利用する手荷物カートには、4種類のアートが描かれたデザインカートがあります。第1ターミナルに100台、第3ターミナルに100台のアートカートが設置されています。
こちらは「多様性・共創」をテーマとする地域連携プロジェクト「Haneda Nice Art」の一環で、空港の地元である大田区で活動する障がいのあるクリエイターと、プロのデザイナーが共創したデザインです。
このプロジェクトは2021年のコロナ禍の真っ只中、テナントのシャッターはおり、人の気配が消え、静まりかえった空港で始まりました。
「こんな時期でも、我々にできることはないか」。空港として多様性に関する取り組みを何か始めたいという社内の機運からスタートしたといいます。

プロジェクトを担当する日本空港ビルデング株式会社の田代悠介さんは、「デザイン制作にあたって、原画が持つ豊かな表現や空気感を尊重し、その魅力ができるだけそのまま伝わるように心がけました。空港という特別な場所に作品が飾られることを、アートを描いたご本人もそのご家族もすごく喜んでくださり、一緒に写真を撮りに行ったというお声もいただきました。今後もこういった取り組みを大切にしていきたいです」。(田代さん)



さあ、空港を支える人々の想いに触れながら、空港内へ。
3階の出発ロビーを歩けば気分は海外旅行、思わずワクワクそわそわ。このままエスカレーターで昇りましょう。
4階には、江戸の町並みを再現した「江戸小路(こうじ)」が広がります。まるで江戸時代に迷い込んだかのような雰囲気を味わえます。
ショッピングはもちろん、ぜひご注目いただきたいのはその建築法です。

伝統の日本式工法を追求しており、現代の名匠の手による釘を使わない木組みの軒先、瓦屋根、ひんやりとした漆喰で仕上げた壁など、日常生活でお目にかかれない伝統技術を間近で見ることができます。

江戸小路を散策すると、大きな木造の橋の下が見えてきました。

4階から階段・エレベーターで上がった先に広がるのは「はねだ日本橋」。
かつて江戸の中心に位置し、旅の起点であった「日本橋」を幅・全長ともに約1/2サイズで再現したものです。(日本橋は何度か架け替えられており、19世紀前半の橋を再現したそうです)
全長25m、幅4m。半分のサイズとはいえ大きい!
江戸小路と同様、当時の工法で作られています。木材はひのき材です。

橋を彩る装飾は、国立歴史民俗博物館が所蔵する「江戸図屏風」より各名所を取り上げ、江戸の町の賑わう様子を陶板壁画にて表現したものです。


いよいよ、お子さまが大喜びの5階フロアに到着です。
展望デッキは24時間開放されており、各国の航空機が離着陸する様子はもちろん、正面には管制塔、スカイツリーなど都市の景色、綺麗な夜景を楽しめる絶景ポイントです。

飛行機の離発着を眺められる見晴らしの良いカフェ、飛行機の模型の展示や老舗のおもちゃ屋さん、人気キャラクターショップ、プラネタリウムカフェなど見どころがたくさん。フードをテイクアウトしてベンチで楽しむのも良いですね。
羽田空港第3ターミナル住所:東京都大田区羽田空港2-6-5 Haneda Nice Art |
羽田空港第3ターミナルでは、地元をよく知るボランティアガイドグループ「大田・品川まちめぐりガイドの会」とともに巡る「羽田空港見学ツアー」が開催されています。
空港の見どころを巡った後、多彩な店舗が集まる羽田エアポートガーデンまで歩きながら、楽しみ方を紹介する約90分のツアーです。
ガイドの解説を聞くことで、普段何気なく通り過ぎている場所にも新たな発見があり、羽田空港をより深く楽しむことができます。
開催日や申込期限などの詳細は、大田観光協会公式サイトのイベントページをご確認ください。
羽田空港見学ツアー【日程】毎月第3日曜日 |
他にもさまざまな楽しいイベントが開催されています。
羽田空港見学ツアーと同日に、大田区外国語ボランティアガイドグループ(OTG)による、
外国人旅行者向けの羽田空港見学ツアーや和装体験・折り紙体験も実施されています。
大田区外国語ボランティアガイドグループ(OTG)による、
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「きもの文化ステーション」では、着物の着付け体験を行っています。
実際に着物を身にまとい、日本文化に触れてみてはいかがでしょうか。
詳細は、以下のページをご確認ください。
きもの文化ステーション

羽田空港第3ターミナルを満喫しておなかが空いたら、「絶品アジフライ定食」はいかが?
そのお店は、空港直結の複合施設「羽田エアポートガーデン」にあります。
羽田空港第3ターミナルの2階・到着ロビーから、連絡通路を利用してあっという間にアクセスできました。(同じフロアにあるので移動も楽々!)


絶品アジフライ定食をいただけるお店、それは「トーキョーアジフライ」です。
創業者が”アジフライの聖地”とも称される長崎県松浦港でアジフライを食べ、感動したことをきっかけにオープンした同店の3号店です。松浦港のアジを中心に、同港で獲れなかった日は別の長崎県産のアジを提供しています。
この日、筆者は「アジフライと胡麻鯵定食(1,480円)」をセレクト。(手が届きやすい価格帯はあり難いです)
お刺身でも食べられるほど鮮度が良いアジのみを使用し、揚げ時間はわずか1分。
中はふわふわ、衣はサクサク!これはたまりません!
最初は何もつけずに、次に大根おろし、最後はタルタルソースでいただきました。胡麻鯵も新鮮でした。
カウンター席が10席の小さなお店なので、手軽に、健康的な和食を食べたい方にピッタリです。

「実は私、アジフライが苦手だったんです。青臭くて…」と語るのは、このお店を運営する株式会社CRISPの唐橋佑さん。
でも、トーキョーアジフライのアジフライは、これまで食べたアジフライとは別物だったといいます。
「正直感動しました。生臭さをまったく感じず、生まれて初めてアジがここまで美味しい魚だと知りました。忖度なくオススメできます。お魚嫌いのお子さまにもぜひ一度食べていただきたいです」。
「お子さまも大歓迎です。一食を食べきれないお子さんは、親子でシェアでどうぞ。味噌汁を2つにしたり、アジフライを増やしたり減らしたり、カスタマイズもできますよ」。
トーキョーアジフライ 羽田エアポートガーデン店住所:東京都大田区羽田空港2-7-1 羽田エアポートガーデン 2F |

さて、空港散策の締めくくりに、日本が誇る伝統文化【人力車体験】で夏の思い出をつくってみませんか?
羽田エアポートガーデンでは、浅草で大人気の「東京力車」の人力車サービスを体験することができます。(運営会社:株式会社ライズアップ)
筆者は、観光地を走る人力車は「お値段的にちょっと…」なんて思ったことは数え知れませんが、こちらでは2026年7月1日〜9月30日にかけて、なんと「10分間、税込1000円」という破格で体験できます。
定員は小学生以上は2名まで、小学生未満のお子さまはパパママのお膝の上に乗れます。館内を走るため、道路を走行する屋外の人力車とは違い、交通の安全性や天候の心配もありません。
お子さまの人力車デビューに最適です!

俥夫(しゃふ)のお兄さんたちは全身からおもてなし精神が溢れでており、お話ししているだけでエネルギーチャージされた気分になりました。
東京力車には「観光業に携わりたい」という熱い気持ちを胸に秘めた平均23-24歳の若い俥夫が大勢所属しており、厳しい指導と訓練、社長による試験をパスした人だけが今日も車を引いています。
「私たちの仕事は、お客さまの思い出を作ることです」「歴史の解説を求めている方には解説を、俥夫との会話を楽しみたいお客さまには会話を、など、それぞれのお客さまのニーズに全力で応えます」と爽やかな笑顔で語るのは、マネージャーの樹下馨(かおる)さん。

この日の俥夫は、堤 勇真(ゆうま)さん。なんと大学生でした。留学で培った英語力を生かすアルバイトとして、俥夫のお仕事を選ばれたそうです。
「お客さまの笑顔・楽しい表情、そして思い出をつくることが最大のやりがいです!ぜひこの機会に体験してくださいね」
人力車乗車体験サービス(東京力車)
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実はコンパクトで、実は人の温もりに溢れた羽田空港第3ターミナル。
取材を通して、たくさんの人の想いに触れ、筆者の空港のイメージが一変しました。
ぜひこの夏は羽田空港第3ターミナルで、親子の思い出をつくってみませんか。
本記事のライター:Hana
プロフィール:大田区歴13年、小学生の姉妹を子育て中。大田区の魅力は知るほどに深く、気づけばすっかりトリコ。
監修:NPO法人大森まちづくりカフェ
「大森まちづくりカフェ」は情報紙の発行や地域密着型のイベント企画など、まちの魅力を発見し伝える事業を通じて、大森がもっといきいきするような交流の場(=カフェ)の構築を目指すNPO法人です。