散歩日和

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安養寺の乳イチョウと多摩川の水制工

2009年7月号

 蒲田駅西口バス1番乗り場から、六郷土手行きに乗って西六郷二丁目停留所で下車します。進行方向におよそ30m進んだ西六郷交番前信号を右折、200mほど歩くと右側に、門前に「古川薬師道道標」が立つ①古川薬師安養寺に着きます。境内には元禄時代に建てられた「銀杏折取禁制碑」が立っています。②イチョウの幹の一部が下垂して乳のように見える部分の樹皮をはがして持ち帰ると乳が出ると信じる人が多かったそうです。寺には都の重要文化財で非公開の「薬師、釈迦、阿弥陀」の3体のほかに35体もの仏像があります。三途の川で亡者の着物をはぐという奪衣婆(だつえば)のどこかユーモラスな像も有り多彩です。
 山門を右に出て玉堤通りのある土手を超えると広々とした多摩川の河川敷に出ます。このあたりは流れが大きく湾曲しているため昔は水害が絶えなかったそうです。堤防の改修工事の際には、昭和初期に造られたと言われる③「水制工」が一時的に姿を現し(平成17年2月)、地域の人たちを驚かせました。今は埋め戻され、見ることはできませんが、少し上流側に歩くと洪水対策などの伝統工法を紹介した国土交通省の看板が立っています。区民の方々が散歩やジョキングを楽しむ河原には川との闘いの歴史があったのですね。


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古川薬師安養寺
イチョウ
「水制工」